- 世話
- せわ【世話】(1)(人や生き物に対して)気を配って面倒をみること。 手数をかけて援助すること。
「植木の~」「孫の~をする」「よけいなお~」
(2)中に入って取り持つこと。 仲介。 斡旋(アツセン)。「就職の~」「嫁を~する」
(3)手数がかかって苦労すること。「~がかかる」
→ お世話さま(4)日常的なこと。 卑近なこと。「~物」「~場」
(5)世間でよく口にする話や言葉。 世間の言いぐさ。 下世話。「誠に~にも, 建長寺の庭を鳥帚で掃いた様なと申すが/狂言・鐘の音(虎寛本)」
(6)世俗で使う言葉。 俗語。 話し言葉。「~ニヤワラゲタル平家ノ物語/天草本平家(扉)」
~がな・い(1)手数がかからない。「あの子は本当に~・い」
(2)あきれはててどうしようもない。「皮肉を言われて喜んでいるとは~・い」
~が焼・けるある人について手数がかかる。 面倒だ。「ずいぶん~・ける子供だ」「世話の焼ける赤ん坊」
~に砕(クダ)・ける(1)歌舞伎で, 時代物の調子で進行していた舞台が, 台詞(セリフ)・態度とも急に砕けた世話物の調子になる。(2)言葉や態度がうちとけて格式張っていない。~にな・る人の援助を受ける。 厄介になる。~を掛・ける他人に手数をかけさせる。 厄介をかける。「留守中は随分親戚に~・けた」
~を焼・くすすんであれこれと面倒をみる。~を病(ヤ)・む心から世話をする。「~・んで病み死にの母様の恩をはや忘れ/浄瑠璃・生玉心中(上)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.